悠久の時を超えて姿を現した遺跡、かつてはにぎわっていた集落の跡、祭りの後に消え去った構造物……そんな「失われしもの」にまつわる伝説や知られざるエピソードを集めた一冊。人々が生きた証である「遺構」。本書で歴史の知られざる一面に目を向け、過去の人々の営みに思いを馳せていただきたい。
■遺構に息づいた物語を当時の地図や写真とともに紹介
[第1章]北海道・東北
鴻之舞金山(北海道紋別町)/歓楽街キラク(北海道別海町)/十三湊(青森県五所川原市)/松尾鉱山(岩手県八幡平市)/大滝宿(福島県福島市)
[第2章]関東
鎌原村(群馬県嬬恋村)/紀元二千六百年記念日本万国博覧会(東京都中央区)/ロープウェイ「ひばり号」(東京都渋谷区)/米軍府中基地(東京都府中市)/八丈小島(東京都八丈町)
[第3章]中部・近畿
帰雲城(岐阜県白川村)/阿野津(三重県津市)/尚江千軒・琵琶湖湖底遺跡(滋賀県米原市)/大津京(滋賀県大津市)
[第4章]中国・四国
富田城下町(島根県安来市)/草戸千軒(広島県福山市)/大久野島(広島県竹原市)/大川村(高知県大川村)
[第5章]九州・沖縄
生島(大分県大分市)/軍艦島(長崎県長崎市)/沖縄海洋博・アクアポリス(沖縄県本部町)/沖大東島(沖縄県北大東村)
■数字で読み解く「ニッポン遺構データ」
時代の波に消えつつある鉱山/過疎に消えつつある集落/埋蔵文化財と開発工事/離島から離れていく人々
日本の遺構
990円 (税込)