【北海道】開業から10年!北海道新幹線と道南いさりび鉄道の札幌延伸までの流れと今後

【北海道】開業から10年!北海道新幹線と道南いさりび鉄道の札幌延伸までの流れと今後

日本一のトンネルを掘削して2016年3月に開業した北海道新幹線。
開業からちょうど10年という節目で、これまでの道のりと当初予定からの変化を見ていきましょう。

 

北海道新幹線の誕生

北海道新幹線は、新青森~新函館北斗間の約148.8㎞を結んでいます。これは、1970(昭和45)年制定の「全国新幹線鉄道整備法」による青森と旭川を結ぶ計画が始まりで、1973(昭和48)年に整備新幹線として計画決定したものの、財政難により工事が凍結されました。

その後、2005(平成17)年にようやく着工され、2016(平成28)年3月に開業。青函トンネルを通り、最速の 「はやぶさ」がJR 北海道のH5系、JR東日本のE5系により、東京~新函館北斗間を約4時間で結びました。新幹線が北海道に上陸したのです。

 

青函連絡船からトンネルへ

函館市青函連絡船記念館の摩周丸。青函連絡船最後の日まで運航していた摩周丸を実際の乗り場であった旧函館第二岸壁に係留・保存して公開している


青森~函館間の青函航路に1908(明治 41)年から運行された青函連絡船。本州と北海道を結ぶ要路で多くの優等列車に接続したほか、貨物列車の貨車も運び1988(昭和63)年に運行を終了しました。

代わる青函トンネルは1920 年代から構想のあった全長53.85 ㎞の鉄道トンネルで、1954(昭和29)年の青函連絡船「洞爺丸事故」を機に建設が急がれ1961(昭和36)年に着工。新幹線計画により在来線規格を新幹線規格に変更し1985(昭和60)年に貫通、2 年後に完成しました。

 

北海道新幹線の特徴とアクセス

氷点下となる厳冬の地をいく初めての新幹線であり、本州側の新青森駅付近を除き、分岐器(ポイント)部はスノーシェルターで覆われ、さらに電気融雪器を設置。空気で氷雪を吹き飛ばす「エアジェット」も備えられています。

新函館北斗駅では、函館本線に接続し、特急「北斗」に連絡。函館駅までは、「はこだてライナー」 でアクセスされています。

 

北海道新幹線の今後

当初、札幌までの約211.5㎞が延伸建設中で、2030(令和12)年度末に開業予定とされていましたが、2030年度内での開業は困難と公式に発表されました。大幅遅延の理由は、トンネル工事で巨大な岩石や地質の悪化によるものとされています。

札幌へは小樽経由で結ばれ、新八雲(仮称)、長万部、倶知安、新小樽(仮称)、札幌の5 駅が設けられ、新八雲~新函館北斗間には日本最長の山岳トンネルとなる全長32.675mの渡島(おしま)トンネルが貫通予定です。

北海道新幹線の路線図および計画線

 

北海道新幹線と並行する在来線「道南いさりび鉄道」

江差線五稜郭駅と新幹線停車駅の木古内駅間の約37.8㎞を12の旅客駅で結んでいます。


備新幹線は開業後、並行在来線が廃止されることになっていますが、北海道新幹線では江差線の五稜郭~木古内間が第三セクターの道南いさりび鉄道となりました。

同鉄道は、地域に密着しながら観光にも力を入れ、開業以来、大変人気を集めています。車両は、開業時にJR北海道のキハ40形気動を入線させましたが、すべてがオリジナル塗装、または国鉄色です。 「道南の四季」をテーマとした、車両により異なるカラーを施し、このうちの2両は「ながまれ号」として改装。普段は通学や買い物に利用されていますが、団体列車では車内で食事が楽しめる特別仕様車になっています。

いっぽうで車両の老朽化も問題となっており、2026年以降のあり方については新たな議論となりそうです。

 

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