【山口県】ユネスコ世界ジオパーク認定!日本最大規模のカルスト台地 秋吉台の誕生をひもとく!

【山口県】ユネスコ世界ジオパーク認定!日本最大規模のカルスト台地 秋吉台の誕生をひもとく!

2026年4月23日、Mine秋吉台ジオパークがユネスコ世界ジオパーク認定された「Mine秋吉台(あきよしだい)ジオパーク」。

標高300m前後の緩やかな台地に、約100㎢にわたってのカルスト台地は、約3億5000万年前からの歴史が積み重なってできています。

 

秋吉台は緑と白が織りなす、国内唯一無二の壮大なパノラマ

山口県の中西部一帯に広がる、日本最大規模のカルスト台地「秋吉台」。1955(昭和30)年に国定公園に指定され、そのうちの1384haが1964(昭和39)年に国の特別天然記念物となりました。緑の草原の中に点在する白い石灰岩と窪地が、独特の壮大で美しい景観を生んでいます。この地は一体どのようにしてできたのでしょうか。

 

秋吉台を形成する「石灰岩」の起源とプレートテクトニクス

さかのぼること約3億8000万年前、海底火山直下の海洋プレートが誕生。約3億4000万年前の前期石炭紀に、大陸からはるか遠い赤道近くの暖かい海の中に、海底火山ができて噴火が起こりました。噴火が落ち着いた火山の周りに、フズリナやサンゴが集まりサンゴ礁が形成されていきました。
海底火山とサンゴ礁は約8000万年をかけて、海洋プレートの運動により少しずつ大陸方面へと移動。ペルム紀になると、海底火山とサンゴ礁は島弧 (火山の連なった島々)の火山活動で発生した大量の土砂とともに海溝で大陸プレートの下に沈み込み付加体となりました。

Mine秋吉台ジオパークパンフレット内の図を元に作成。
海底火山ができて島弧にたどり着くまで、約1万数千kmを約8000万年かけて移動した。その間にサンゴ礁は上に成長していく

風化と侵食が削り出した、純白のカルスト景観

1500万年前ごろには日本海が形成され、現在の日本列島が形づくられたのです。
サンゴ礁は海上を移動する間に硬い石灰岩へと変わって付加し、地層の一部となっていましたが、その後も陸地には付加体が重なり続け石灰岩の地層は上昇。地層の表面が風化や侵食で削られていき、石灰岩の層が次第に地表へ露出。こうして秋吉台のカルスト台地が形成されていったと考えられています。

石灰岩の上昇

Mine秋吉台ジオパークパンフレット内の図を元に作成

 

秋吉台のドリーネに息づく歴史と集落の暮らし

石灰岩は二酸化炭素を含んだ水に溶けるという性質を持ちます。地表に出た石灰岩は、雨水などにより溶かされ、先の尖った柱状になります。これが林立した地形のことをカレンフェルトといいます。
また、ドリーネと呼ばれるすり鉢状の窪地もカルスト台地に見られる特徴的な地形の一つです。これは石灰岩の地面が溶食されたものや、地下にできた鍾乳洞の天井部分が地表付近で崩れて地上が陥没したものです。ドリーネの底には穴があり水はけが良いため、江戸時代にはすでに畑地として利用されていたといいます。
秋芳町江原地区はドリーネが成長して複数つながった谷状の窪地(いわゆるウバーレ)の中に生活居住地がある珍しい集落です。

薄いグレーの部分に石灰岩でできた地層があり、美祢市の中央部を広く占めています。秋吉台地域は厚東川(ことうがわ)で東台と西台に分けられ、東側は国定公園があり、主に草原が広がるエリア。西側は人々の暮らしに密着した採石場や湧水の池などがある、生活圏を含むエリアとなっています。

 

足元に潜む「吸い込み穴」への注意

降雨があると窪地に見られる複数の「吸い込み穴」と呼ばれる縦穴に雨水が流れていくといわれます。秋吉台には多くのドリーネがありますが、ドリーネの穴は深いものもあり、落ちると非常に危険です。柵がある場所には近付かない、整備されている歩道の上を歩くなど、散策や観察をする際には十分な注意が必要です。

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