国鉄がJRとして生まれ変わって30有余年が経ち、「国鉄遺産」といわれた名車両もほとんど姿を消した。それは「私鉄」も同様で、国鉄(JR)のお下がりとはいえ人気を博した車両たちも続々と引退の時を迎え、その役割を終えようとしている。本書は、そうした昭和の時代に生まれ、平成の時を経て活躍し続けてきた列車のほか、古い駅舎やホーム、駅、鉄橋、トンネル…など、今も現役の「昭和遺産」を路線ごとに紹介する鉄道ファン待望の一冊。
■紹介路線
第1章「大幹線(旧国鉄)」
中央本線、総武本線・成田線、御殿場線、上越線
第2章「都心への通勤路線(旧国鉄)」
京浜東北線、湘南新宿ライン・横須賀線
第3章「産業ゆかりの旧国鉄主要路線」
青梅線、南武線、鶴見線
第4章「房総半島をぐるり1周(旧国鉄)」
内房線、外房線
第5章「都市部をいく私鉄」
東急池上線、西武新宿線・多摩湖線
第6章「関東のローカル私鉄」
秩父鉄道、岳南鉄道、上毛電鉄、上信電鉄、小湊鉄道
■巻頭・巻中グラビア
[巻頭]「昭和の名車と絶景路線」(10ページ)
※車両、絶景をちりばめたJR(旧国鉄)で構成
[巻中]「私鉄の名車と沿線模様」(5ページ)
■コラム
「鉄道遺産の見方」
※見学、撮影時のポイントを解説
【著者】
塩塚 陽介 (しおづか ようすけ)
鉄道ジャーナリスト。1970年生まれ。大学在学中からのりものライブラリーを主宰する海老原美宜男氏に師事し、卒業後、フリーカメラマンに。おもな著作に、『The 国鉄遺産』『500系新幹線』『新幹線2011』(以上、講談社ビーシー)、『新幹線と世界のライバル』(JTBパブリッシング)、『すばらしき世界遺産』(KKベストセラーズ)などがある。アジアを中心に海外取材に行きつつ、昭和の時代から今日につながる鉄道風景を撮影し続けている。
昭和・平成を生き抜いた鉄道遺産 関東編