風や波、気温、地形などさまざまな条件により生み出される自然現象。時に、流氷やオーロラ、渦潮などの壮大な光景を生み出す。特定の地域でなくても、鮮やかな朝日や夕日、表情豊かな雲、ロマンチックでさえある虹など自然現象は私たちの目を楽しませてくれると同時に多くの謎をはらんでいる。その疑問について、詳細な図表とともに丁寧にわかりやすく解説。紹介する自然現象はいずれも日本で見られるものばかりで、身近なものだけでなく、発生する場所が特定されるものもあり、探訪ガイドも掲載する。
■自然現象をわかりやすい図表と美しい写真で解説
[第1章]日本の海を彩る自然現象
海から立ちのぼる幻想的な霧/冬のオホーツク海を覆う流氷/風と波が作る海の芸術/屈折が起こす光マジック「蜃気楼」/海岸で不思議な朝日や夕日と出会う
[第2章]日本の山あいで自然の神秘を目撃する
さまざまに形を変える白い雲の10変化/冬山を輝かせる氷の不思議/空に舞う氷の反射が作る光/薄い雲の水滴が作る美しい虹色/日本でもオーロラが見られる!?
[第3章]まだある! 身近な自然現象
空にかかる七色の橋「虹」/幻想的な光線「天使の梯子」/妖しく光る赤い月/夜明け・宵の入りの神秘
■ほかにも自然が生み出す面白い現象「自然現象ファイル」
肱川あらし/フロストフラワー/鳴き砂/流氷の蜃気楼/いろいろな形の太陽/滝雲/二重富士/地球照/月虹
■日本各地で自然現象を目撃!「自然現象探訪」
流氷を見に行こう!/低緯度オーロラを見に行こう!/氷筍を見に行こう!/グリーンフラッシュを見に行こう!/樹氷を見に行こう!/シガを見に行こう!/氷柱を見に行こう!/御神渡りを見に行こう!/蜃気楼を見に行こう!/風紋を見に行こう!/川霧を見に行こう!/渦潮を見に行こう!/だるま太陽を見に行こう!
【監修者】
武田康男(たけだやすお)
1960年東京生まれ。東北大学理学部卒業後、高等学校教諭、第50次南極地域観測越冬隊員を経て、大学客員教授・非常勤講師。気象予報士、空の写真家として、講演、執筆、出演、写真・映像提供などを行っている。日本テレビ「世界一受けたい授業」、NHK「体感!グレートネイチャー」にも出演。主な著書に、「楽しい気象観察図鑑」「世界一空が美しい大陸 南極の図鑑」(草思社)、「雲の名前、空のふしぎ」「不思議で美しい「空の色彩」図鑑」(PHP研究所)、「虹の図鑑」「今の空から天気を予想できる本」「楽しい雪の結晶観察図鑑」(緑書房)、「空の探検記」(岩崎書店)など。「空の探検家」は登録商標。
絶景の気象